2000年代に誕生した「ゆるキャラ」という語句は2008年に流行語大賞を獲得。それ以降ゆるキャラは飛ぶ鳥を落とす勢いで増殖しました。
ゆるキャラは目をキラキラさせて元気いっぱいに商品をPRする従来型のマスコットキャラクターとは異なり、ただそこに佇むだけで「何か」を主張する印象派のキャラクターです。これぞまさに逆転の発想。
「なんだなんだ?」と視聴者のアクティブな好奇心を刺激せずにはいられない「ゆるキャラ」。
webメディアを運営する者として、僕もゆるキャラを作らずにはいられない。
起き上がり小法師
ゆるキャラをゆるキャラたらしめているのはギャップ萌えです。荒々しい熊をかたどったご当地キャラが間抜けヅラで突っ立っている。このギャップが「くまモン」を国民的キャラクターに押し上げたのだと考えられます。
ここで今回は「あかべこ」と双璧を成す福島のご当地キャラクター、「起き上がり小法師」をゆるくしていきます。
起き上がり小法師とは、倒しても倒してもぴょこっと起き上がるたまご型の玩具です。
倒しても
倒しても
起き上がります。
これが七転び八起きの縁起物として400年の歴史を誇るそうです。江戸時代ってのは平和なもんだ。
かわいい。
既にかなりかわいい起き上がり小法師ですが、授業中に「ひらめいて」しまった中学生男子のチンポよろしく立ち上がる様は「ゆるい」というよりも「勇ましい」という方が適切な気がします。
起き上がり小法師には悪いですがゆるくなってもらいましょう。
ゆるキャラ化
最近のゆるキャラのトレンドは「くまモン」や「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男Ⅲ世」のような謎属性から、「ぐでたま」や「あさみみちゃん」のような脱力属性にシフトしつつあるような気がします。常にユニクロとしまむらで最新アパレルトレンドを追いかけている僕がいうのだから間違いありません。
ゆるい起き上がり小法師といえば起き上がらない小法師(タイトル回収)(1期OP再生)(空にパンしてタイトルコール)です。
起き上がり小法師は重心が底面にあるので、どんな向きにしても男子中学生よろしく起き上がります。
このバランスを、ぶっ壊す。

お゛っ!♡
まずは無慈悲なドリルで重心を掘削して"わからせ"ます。

心なしか「そういう作品」の事後みたいに見えてきました。

さらに面取りカッターで穴を拡張して"調教"します。

薄い本だと確実に「ヒクッヒクッ(ドロォ)」という効果音がつくビジュアルになりました。
これで重心を崩してみると…

まだ起きます。

さらにドリルで側頭部を掘削します。
君は強くなりすぎた

ちょっと穴のサイズが足りなかったのでリューターで拡張します。

そして釣り用の鉛を穴に挿入します。
知らなかったのですが、起き上がり小法師の内部は空洞になっており、いくらでも鉛が入っていくので面白くなって10個ぐらい入れてしまいました。
そして出来上がった小法師がこれ。

虚無
僕の人生でこれを超える虚無と遭遇したのは、八百屋で買ったばかりの玉ねぎ10玉が入った袋が破け、目の前でトラックに全て粉砕されたとき以来です。
この手術を調達した4体の起き上がり小法師全てに施します。去勢手術ってこんな感じなんでしょうか。
起き上がらない小法師

できました。小法師戦隊寝レンジャーです。
「死屍累々」という四字熟語が非常によく似合うビジュアルになってしまいましたが、これで七転八倒を楽しんでいこうと思います。

作品名:グランド・セフト・オート

作品名:プライベート・ライアン

作品名:MONSTER

作品名:ラスト・サムライ

作品名:八甲田山
さようなら